等級検査って何
等検査ってのは、資格を持った検査員がお米を見た目で分ける検査です。この検査を受けて等級が付くと「生産年(作った年)」「産地(作った場所)」「品種(作った物の名前)」をつけて売る事ができます。
等級は1等級、2等級、3等級,外の4種類です。ちなみに未検査米、「外」は「国産米」となり生産年や地域、品種を表示できません。近年では見た目の他に機械を使った整流歩合(整ったお米の割合)や同割れ率(割れたお米、割れるお米の割合)検査もしたりします。
等級検査の内容
米の形、粒揃い、色、ツヤ、割れ、品種、他の品種が混じってないか、米以外のものが混ざってないかを検査します。
味との関係性は?
2等米でも味が良い場合いもある、1等米でもおいしくないものもある。
しかし、粒揃いの良さは食感。ツヤ、色、割れ等の評価と味の関係性も大きいので、大体の指標としては十分根拠はありますし、見ためは「目で見て楽しむ」文化の日本では重要です。
食味計などを使って、等級 +α で評価して高く買ってくれると嬉しいんですが。個人販売じゃないと無理ですね。
色彩選別機がある今、着色や害虫被害米を等級判断に入れる意味は?
たしかに、機械を使って取ることはできるけどみんなが持っているわけではないし、安い物でもない。栽培環境や栽培者管理技術を判断する上でも無意味ではない。色彩選別機は等級維持としてではなく良いものをさらに良くできる「付加価値」として価格を底上げする機械であると考えた方がいい。(残念なことに現状は「付加価値」ではなく、悪い物をよくする方に使われている場合が多い)
農業者側からもいろいろ言われている「見た目重視」の検査基準ですが、長年かけて作られてきた基準なだけに、実際の店頭(消費者)反応や見た目と味の関係性と中々にバランスの取れた基準だと思います。
それに田んぼの管理が悪いとか、無理な栽培、虫被害や病気による被害と栽培管理が悪いと見た目にもちゃんとでます。栽培者の管理技術、栽培者としての評価としても良い感じだと感じます。
あとは、各、検査販売業者が+αで独自基準を作って基準を満たしたお米を高く買ってくれるようにして欲しいものです。当然、農協もそうった販路開拓をして特質農家を維持していく構造を作って欲しいと願います。
最後に問題点と悲しい事実です
問題点
目視検査なので検査基準が「人で変わる」
検査人の資格と資格維持の研修は実際結構厳しいです、開催場所が限られているし、それなりの費用も時間もかかります。品種によって検査許可がある様で、たまに「そのお米の検査はうちではできない」とか「そのお米検査できる人が今いないからまた後日」とかてことがありました。それでも、やっぱり等級の境目付近は「検査人の差」は実際あることは確かです。
悲しい事実
自然現象の影響等で品質が全体的に悪い場合は全体的に検査が甘くなる傾向があります。検査人はどちらかというと農業者側の立場に立ってくれる人が多いです。当然普段からの関係性が濃いこともあると思います。人なので感情も評価に影響することがあります。
そして最も重要な農作物全般に言えることが「品質が良い年は安く」「品質が悪い年は高い」という事実です。市場は需要と供給で価格が決まるので「品質が悪い年=不作」「品質が良いとし=豊作」となるわけです。
なので、穀物は保冷庫など適切な保管をしていた前年のものは新物より品質が良いのに安いという事があります。何でもかんでも新物がいい物、美味しい物というのは思い込みです。こういった場合はいい物が安く手に入るチャンスです活かしてくださイネ!
最後に
お米の検査だけではなく穀物は「目で見た検査」が主流ですが、判別機械の精度もここ数年で飛躍的に良くなってきました。籾から玄米にした段階で高選別する色彩選別機、「人の目」に変わってAIが判別するものまで、現在では、「人の目より正確です」。人不足が進む農業業界、あと数年で検査の工程は機械に置き換わっていくと思います。そこには「食味計」も入ってくるでしょう。そうなってくると今回話した内容の問題もなくなるでしょうね。それでも「悲しい事実」の部分は変わりませんし、他の農産物共通の事実なので知っていて欲しい事の一つです。(終わり方が雑ですが許してくださいf^_^;)
農家坂長 7代目坂本長広
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