構想文字化の背景
農山村漁村プロデューサー養成講座
秋田ライズ
農地区画整理事業の関係で誘われ、今後の営農に生かせる情報や考え方を知ることができるかもしれない、何より「無料」であると言う敷板の低さが決め手で参加を決めた今回の講座。
入門編と実践編が用意されていて、入門編1回目の受講者で希望する20名のみ実践編に参加できるという規定になっていました。
私は入門編1回目で「あ〜これを無料でやっちゃうんだぁ〜ヤベェ〜ww。秋田県が本気出した」って感じたので、即、実践編を申し込みました。ww
参加して分かった事は、みんな既に事業を始めている人で全く事業として動いていないのは私だけという事、「あららららぁ」って感じでしたww
それでも得るものが大きく、分かっていたけど改めて「しっかり」心に落とし込めた事。公共と、同じ様な目標の人たちとの新しい繋がりができた事が、とてもよかったと感じていますし、情報共有、連携できたらもっと秋田を盛り上げていけると感じています。
問題、課題、目標、夢、はみんな同じだったしww
まぁ私は他の方より現実を知っていない分他の方より広大に話を広げられるという利点はありましたwwなのでかなり無謀な構想に仕上がりました(//∇//)
私本人は「いや不可能じゃないでしょ!めちゃくちゃ大変だけどww」って思ってます。皆さんはどう感じるでしょう?
発表した物としての完成度はすごく低いです。情報量もまだまだ少ないし試算も雑でした。せっかくなんで、補足修正を加えて載せちゃおうと思います。(発表時間の制限ないし)
第は
地域丸ごと農と自然のイベントパーク構想
自己紹介
6代続く稲作農家の長男。
高校卒業後、楽器制作専門学校を経て楽器制作会社に5年務める
父が43歳で他界。後、親戚に助けられながら兼業農家をしていた母でしたが、親戚の年齢的限界のため助けてもらえなくなった事を受けて、28歳で継承就農。(経営面積3ha)
結婚を機に生活費確保と勉強のために地元の農業法人に就職、三年間務める。
38歳で個人の経営面積が10haとなり独立、稲に加え畑作も開始
42歳(昨年)農地区画整備事業の関係でできた、地域農業法人の代表に就任。現在個人と法人両方を経営中
※個人と法人では経営理念が違います。法人は市場出荷、効率作業重視。個人は多品種多品目直売重視です
地域紹介
秋田県、県南 美郷町
白いラベンダー美郷雪華が見れる独特なラベンダー園
冬には旧六郷町、町内を北群、南群にわけて竹竿で叩き合って勝敗を決める「戦(いくさ)」の雰囲気を感じることができる「竹打ち」行事
彩り豊かな和紙に願い事書き「どんど焼き」と言われる、お守り、しめ縄等の神事用具を炊き上げる炎で燃やし天に願いを届けるという、書き初めと七夕的な要素を合わせた「天筆」と3つの祭事が同時に行われる行事なっています。
名水百選に選ばれている湧水群六郷湧水群の詳細
山には比較的整備された登山道や公園もあり山菜も豊富。
3件の温泉に隣接したキャンプ場と宿泊施設。
河川も、少し整備が必要ですが、水遊び等も危なげなくできる水量でダム釣りや川釣りも楽しめる環境です
活動、営農地紹介
美郷町、旧六郷町の東根地区、奥羽山脈沿に位置した扇状地の上流域に位置しています
上流は新鮮な山水と粘土質の稲作適地
下流は砂利、黒ボク質の水捌けの良い畑作適地
気候は適度な寒暖差のある農作物全般的に良い環境となっています。
地域の課題(2023年現在)
少子高齢化
人口減少
農地の受け手がいない
仕事先がない
と言う地方農村地共通の課題です。
加えて
資材の高騰
光熱費の高騰
消費の減少
労働力減少です
もう、いいとこ探す方が難しいんじゃなだろかと思っちゃいますね。
補助金経営+市場主義が基本となってしまっている農業では大規模農業か極少数の特質農家以外継承できません
ここまでの文章で気づいてもらっていると思います。私は農業の視点から地域を見て農業者としてこの問題にどう対応解決できるかと考えています。
最終結論
地域全体を観光地化して、農業観光&体験、自然観光&体験、田舎観光&体験、大人と子供の野外学習をくみあわせた総合体験娯楽地域を作る。
思いっきり怪我する様な遊びができる、思いっきり汚れ遊びができる、規制の少なかった昔を再現して体験して自然から学んでもらえる場所づくり(怪我する事だって学びになる)。
関東、関西の大型イベントパークに対抗できる東北のイベントパーク
お客様の主軸は国外観光者の方々!
理由
海外の方の日本観光の目的が歴史文化と「日本の自然」であるという事。
海外観光の方向けに自然を中心に、そして総合的に提供している大きいところが少ない事。
日本の農作物は独特で特質化していて貴重である事。
国内ではありきたりな全てが貴重な物として感じてもらえる事。
国内向けは?
農作業体験は貴重になる。
これからは、農作業や田舎体験自体が「非日常」になってくる。そして貴重になってくる。なぜなら、農家がすごい勢いで減っていくし昔ながらの古民家も減っていくから。
そして自然体験できる場も減っている。
それは・・・安全規制が強すぎるから
あえてこの地域では、規制、制限をできるだけ無しにしたいと思います、ケガをしそうだった、ケガをしたからこそ学べる事があります。思いっきり汚れたり、ぬれたり、かぶれたりがとても楽しかったりします。そしてそれは、子供だから楽しめたりもします(経験談)
そんな大切な体験も今では貴重って・・・なんかもったいない。そんな昔はできたけど今はできない、やりにくい事をあえて提供できる場所を作りたい。
こんな構想になった経緯
現状の私
農家として生き抜くには大きく2つの道があると思っています。
・大規模集約、効率化を進めて面積あたりの機械費用と栽培費用を下げる。法人経営型の市場出荷手法
・少量多品目で、こだわり栽培の高付加、高単価の直売を主とする小〜中規模農業
現状、私個人は後者の位置に居て、前者を法人として行わなければならない状況にいます。
農業の楽しみとは
自分の思う通りに作りたいものを作りたい方法で作り届ける事だと感じました。
そして
買ってくれた人からの反応です。心を込めて作った物が認められ感謝されたときの喜びは体感しないとわかりませんが、体感するとまさしく「衝撃」です。本当に嬉しい物です。ただ、通常、買ってくれた人の声は作り手には届きません。届くとしたら苦情だけです。f^_^;
そしてこの楽しい部分を余裕を持ってできる環境を作るにはと考え始めた事が始まりです。
農作物ではなく環境と人を売りにする
私は農業の最も重要なものは環境と人だと思います。だからこそ、環境を売りにして環境を守る、そして同じ意志の仲間を作り広げていく。そんな地域と「人」に人が引き寄せられていく、そんな組織と言うか地域を作るべきだと強く思います。そしてそんな地域と人だからこそ、「そこ」の栽培品を買う、買ってくれる人が増える。
今までにない農業者の育成
農業の育成は今まで「栽培技術」に特化してきています。当然栽培技術は大切です。基本です。しかし、その技術を活かして「その人がやりたい農業をどうやったら実現できるか」は教えてくれません。
経営、販売、宣伝、営業、がゴッソリ抜けています。
そして、ここを学び実戦して来た農家、伝えれる農家もすっごい少ない。だからこそ総合的に育成できる環境を作り育てる・・・と言うか最初は共に学び実戦する仲間になるのかなぁと思います。
目指す形は大工の弟子制度
昔の大工は1人親方が弟子を雇って、共に働きながら現場で技術と考え方を伝え、関係業者との繋がりを「同時」に作らせ、技術と環境が揃ったら独立資金と共に「独り立ち」させる。そして独立した弟子が仲間となり持ちつ持たれつの関係になる。と言う『育成』の完成形と思える体系です。
この体系を農業で作りたい。育成して、独立したい人にはしてもらう、できる限りの支援をする事で、同じ思い、知識を持った農業者(仲間)が増える。
色々考えた結果、私が欲しい、作りたいものは、会社ではなく「農業者」の同志、刺激しあえる仲間です。
そのためには・・・
農作物以外の収入がないといけないと、考えた時。
農業体験、観光農園、飲食、料理教室、宿泊、貸し農地(市民農園的な)が思い浮かびました。
農業体験、観光農園
先にも記載した通り、これから農業体験は貴重になってくる。それに学びたい内容に沿って基礎から特殊農業まで幅広く提供できる。
小さい頃、汚れながらも楽しみながら手伝った記憶がある私なんかは、あの体験はできれば体験させたいなぁって思う。今思えば危険なところはたくさんあったけど・・・なんでも遊び化できる子供だったから楽しめた気もする。そう考えるとこう言ったことを楽しめる期間って短いなぁ・・・って、私と同じ様な人も一定数いるのではないだろうか。大規模農業だって面白い広大な農地風景とか、大型農業機械の試乗だったりも多分楽しい。滅多に乗れなし。
食育にもなるし、各栽培法の作り方、栽培理念なんかも伝える事ができて、宣伝、fun作りにもなる。伝える技術と各作業の整理にもなる。頭の中の整理もできる。動画配信も需要あるかもしれないし、需要の下調べにもなるかもしれない、伝え方の練習としてもいいかもしれない。
飲食、料理教室、宿泊
採ったものをその場で食べて新鮮さを体感、採ったものを使った料理教室や宿泊施設の料理。BBQ、古民家で行っても楽しい、基本的にここは自社で行わず。地域宿泊施設や飲食店と連携、協力したり、コラボしたりが理想的、農業を主軸とした活気を作りたい。当然、地産地消として飲食店に農産物を下ろしたい。「六金(むつかね)衆の農産物を使っている」が売りになると理想的。
貸し農地(rental)
農家が減ると言うことは、個人の農地が無くなっていく、個人が借りにくくなっていく事につながるので、ちょっと大きな家庭菜園として貸し借り需要は出てくると思う。実際「市民農園」や「シェア畑」と言うサービスは広がってきている様だし、地域の年配者の知識を活かして、管理、助言してもらってもいいのではないか。この農園から農業に興味が出て仲間になってくれる人も出てきてくれるのではないか?
体験観光から貸し農地(栽培)から農業社社員、そして農業者へと言う流れも・・・
構想の発展
育成した人材が巣立っていく程に地域に農産物が増えていく事になる。なぜなら同「主」品目の独立は基本しないから、そうする事で仲間同士の潰し合いを避け、地域の直売所や自社直売サイト、収穫、体験観光を充実させていく。この地域には各作物、栽培法の適地が程よくあるので実現性は高い。
改めて地域を体験として見直すと、いろんなものがある事に気づいたし過去の体験が蘇ってくる。
地域の河川は遊び場としての整備はされてはいないけど、河川としての整備はされているし水量的にも遊びやすそうだったり、下流の堤防付近では釣りも楽しめそうだ、大きめの砂防ダムや農業用貯水ダムも許可や整備すれば釣り場としてもいけそうだ。
登山道もある、山菜も豊富だし、近年問題の熊や猪もジビエや狩猟体験としてみれば魅力的になる。
古民家は宿泊やもよおしの場としては良い会場となるだろうし、空き家は「好きに改造できる家」としてみたら面白いかもしれないし「家」と言う美術としても活きるかもしれない。そうなれば地域の大工や建築業者とも相互関係を築ける。
こう言った面の独立者も出てくるかもしれない。地域に活性が生まれ、地域全体で観光を意識して、来た人たちに貢献できれば、来た人たちの故郷になれる。
「いらっしゃい」が「おかえり」になったらどこにも負けない自然&田舎体験地域になれる。ワクワクする^ – ^
そうなれば・・・・地域の「世帯に」固定給を支払えるかもしれない。世帯と提携する感じ。ベーシックインカムみたいな・・・・と言うのは飛躍しすぎかもしれないけど絶対無理でもないと思う。ただ、3世代くらいはかかると思うけどf^_^;、っと思っていたら、読んだ本に「地域づくりは2、30年かけて作り上げるもの」的な文面があった。「代官山」は長期間で作られた成功例なんだとか。長いね、でも勇気ももらった(^ ^)
現実的に
初期(現在)は法人で作業効率化と大規模化の市場、業社出荷。
個人として地域環境を推しながら+こだわり栽培、鮮度主体販売で高品質高単価を目指しつつ、小さく貸し農園や観光農園を模索していく。
中期は法人農地を50〜80ha規模にして社員を雇い育成しながら5(市場出荷):4(直売):1(貸し農地:体験観光)を目指す。SNS、動画の配信も地道に行いながら野菜の種類や品種を輪作の中に組み込んでいろんな栽培知識を知りたいし伝えたい。取りあえず、
作業を仕組化して効率化、簡略化して空いた時間で妄想、構想に挑戦する。若い世代を中心とした若い考え方を活かせる組織づくり。
最終は当然、最強で最高の日本の自然と文化、食物を体験できる地域であり、楽しく農業できる地域。自然環境を守りつつ発展する。そんな手本になりたい。
最後に
この構想は、同県の各地域に波及してほしい。各地域にはその土地の歴史文化があり、自然環境も違うので、最適な作物も違う。同じ作り方をしても味も変わる。きた人に提供できるサービスも変わってくる。そして、成功体験を是非共有してほしい。「競い合う敵」ではなく「競い合う仲間」と見てほしい。みんなで県全体をイベントパーク化してほしい。農業者が主体となって地域農業を観光化する。他の地域と助け合う、紹介し合うそんな環境ができれば、秋田は絶対最強の観光県になるし最高の農業県になれる、世界一にすらなれるかもしれない。そんな可能性が秋田には十分にある。
ただし、
かなり注意して地域を見直さなければ、地域の本当の価値は見えてこない。それだけ「普通」を「特別」と感じれるようになる事は難しい。そして他の真似ではなく自分の地域にしかない小さい「特別」に気付くにはもっと大変だし、それを周りの人たちにも実感を持って知ってもらう事はめちゃくちゃ大変だし難しい。
そのためには、いろんな観点から見れるようになるための知識だったり体験だったり出会いが必要。本当にいろんな事を学び続けないといけない、でも、大変だけど学びどうしが繋がり、体験、出会いとつながり合い始めると、学びは凄く面白くなってくる。本当に妄想の幅がめちゃくちゃ広がるし、知識が増えれば増えるほど妄想の現実味や「無理だ」と思っていた事を突破できるかもしれない思い付きが出てくる。知識量は無理を可能にする最強の武器だと本当に思う。
私の構想は妄想や空想の域をまだ出ない、私にはまだ知識と体験が足りない、まだまだ学びが足りない。
後書き
この構想というか妄想は2023年の秋田県の農山漁村プロデューサー要請講座の受講と終了発表が始まりです。
現状構想の地域や土地を構想のように自由にできる状態ではありません。長い目で見たときに、場所場所の環境や土質から最適に活用するために私なりに思案した配置となっています。
これからも新しい体験や学びの中で、少しづつ変わっていくものだと思います。その度に修正したり追記したり、新しく投稿したり、していきます。よろしくおねがします。
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